院長メッセージ


『この道を選んだ理由は、
ズバリおせっかいだから。』


【院長 石井謙蔵】

人に直接どっぷり拘わった仕事がしたかったんです。幼いころから、「どうしたの?」と、呼ばれもしないのに、くびをつっこんでいました。
この仕事を選ぶ前は、大手 IT メーカー系の教育会社にいました。仕事の内容は企業研修の企画・運営。仕事をしている中で感じたのは、人との距離が遠い事です。

1995年から2000年のたった5年間で仕事のツールがパソコンに変わっていきました。企業間、社内間のコミュニケーションは、直接の会話からインターネットに。企業はグローバルスタンダードを掲げ、個々人は目標評価制度に管理されていきます。日本の社会が労働集約型の仕事から、知的生産型の仕事へ急速にシフトしていったんです。そして、鬱と診断される人たちが急速に増えていきました。


【社会人時代】

『直接人に拘わって、
喜び合える仕事がしたい。 』

残業時間が100時間を超えるような環境の中で、自分自身が体調を崩した時、「内臓からおかしくなるんだな」と実感しました。心と内臓と体のつながりを修復しなければ、本当に壊れてしまうと強く感じました。企業戦士としてあまり優秀ではなかったから、「ここは、ぼくの仕事じゃないな」と思いました。直接人に拘わって、喜び合える仕事がしたいと心底思いました。

私は、10歳から空手を習い22歳から気功を学んでいました。空手道場を持ち、教えている中で、体調を崩した子供たちを気功で治したりしていました。

37歳。「変わるなら、今しかない」と思いました。
空手と気功の経験を活かせて、直接人に拘わって、嬉しいと思える仕事を考えたとき、整体師になろうと決めました。

【空手の指導】

『現代人をなおすための
スキルを備えた整体が、
まったく存在しない。』


【開業当初の店舗】

2005年「ぜんき整体院」を開業。当時はまだ、一般的に「ストレスから肩こり腰痛などの体の不調に繋がっていく」という認識がなく、施術の方法も体の使い過ぎで痛くなったと考えるのが主流でした。

来院者から、肩が凝っているのにお腹の整体で軽くなったり、ぎっくり腰なのにお腹の整体で動けるようになると、この技術を「どこで習ったの?」「習いたい」という声をいただくようになりました。ところが急速に働く環境が変化した現代人をなおすためのスキルを備えた整体がまったく存在していなかったのです。
「理論が足りない」「心と内臓と体をつながって治せる技を教えるところがない」それならば、自分で教えよう。それが整体スクールを始めたきっかけです。


【当時の石井】

『人生を変えた「経絡治療」との出会い 』

私が整体を学んでいる頃、「東洋医学」という単語を用いる整体スクールは存在していました。しかし、学んでいた整体スクールをはじめ、整体でちゃんと勉強しているところを知りませんでした。一般に購入できる本を購入しても、独学で 勉強するには限界がありました。
それでも、開業当時はひとりで月200名を超える方を施術していました。やればやるほどスキルの限界を感じる日々。月200名を超える方への施術となると、多い日は12名の方を一日に施術します。つまり、12時間ぶっ通し。さすがに自分の体が痛んできました。

そんな折、妻の友達から「おもしろい治療院があるよ」と鍼灸院を教えてもらったのです。
過労と腰痛を訴えて診察を受けたのですが、そこでは特に腰をみるわけではなく、いきなり両手首の脈を診たのです。そして、手足に鍼で触れて、その後に腰や背中を鍼で触りお灸をするだけなのです。それでも何故か腰が軽くなり、全身がだるくなっていました。
理論に基づき施術をするとはこういうことなのかと、衝撃を受けました。

これは日本独自の「経絡治療」という鍼灸だと分かり、早速経絡治療を学びました。私の学んだ経絡治療は、0.13ミリという非常に細い鍼で皮膚を触れるだけの施術法です。何でこんなことで心身が整えられるのだとうと不思議でしたが、学んでいるうちに経絡治療家は、患部だけをを“見て”いないということに気づきました。

「気の流れ」「陰陽というバランス」それを緻密な理論に基づき、指先と鍼先で感受し、施術していく。なるほど、鍼は道具。灸は道具。その道具を用いて、患者さんの気を感じ“診て”、自らの気で健康に導いていくということに気づきました。

上手な先生方の姿勢は、余分な力が一切なく、体の中心の力で手足を動かし施術をしているのです。正に「体術」です。日本の伝統武術の使い方と一緒です。
経絡治療は、経脈と絡脈に流れている気を整えることで治す治療法です。気功法は、「経を通じさせること」が第一の目的です。いみじくも、私は長年この2つを習得していたのでした。そうと知れば、私の仕事は経絡治療の理論と技を基にした整体法を作り実践していくこと。「全機整体」の開眼です。

【経絡内臓整体】

『このスクールにおける想い』

「全機整体」を作るまでに至り、現在も実践していることは、大袈裟ですがこれをやるために生まれてきたと感じ続けていることです。
父の勧めで10歳から始めた空手が、そうとは知らず「伝統空手」だったこと。20歳を過ぎたころ、出会った気功のおかげで「経の通じ」を体感していたこと。そして私は体が小さかったこと。いわゆる腕力に頼らず、心身の芯で行う体術を納得できる要素が全て備わっていました。

正しく整体を施術すると、自らも気が整い健康になります。自分が健康になるためには、剛健な肉体や俊敏な運動神経は関係ありません。
人様に整体施術を行うにも、剛健な肉体や俊敏な運動神経は関係ありません。必要なのは、正しい中心力を養うことと、経が通じる体を作ることです。そして、一番必要なのは、人様を元の健康に導くことを喜べる気持ちです。


伝統東洋医学もスキルです。全機整体術もスキルです。正しく学べば、だれでも活用できるようになります。
自分の健康と人様の健康を願う方に、ひとりでも多く、ぜんき整体を活用していただきたいと思っています。

ぜんき整体スクール
代表